糖尿病内科、内科
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診療案内

高血圧症について

高血圧ってどんな病気でしょう。
名前のごとく血圧が高くなる病気で、その高い圧力が始終全身の血管の負担になり、動脈硬化を進行させます。
その原因はというといろいろですが、大きく分けて2次性高血圧と本態性高血圧に分かれます。2次性高血圧というのは、血圧を上昇させるホルモンなどが上昇していたり、腎臓の血管か細くなるなど、他の病気から血圧が上昇する状態をいいます。血圧が高いと言われたら、まず最初にこういった別の病気がないか考える必要があります。しかし、ほとんどはもう一つの本態性高血圧と言われるものです。
これは、塩分のとりすぎなどの食事からくるものや、肥満などが原因になっています。こういった場合には、まず減塩、減量などの食事・運動療法を徹底してがんばっていただき、血圧が自然に低下するかみて頂きたいと思います。また、遺伝的な背景も大きく関与し、同じ食習慣でもどういった遺伝を持っているかで、血圧の上昇の程度が大きく異なってきます。
つまり、自分の両親が高血圧であるか、また高血圧から発症したと思われる脳梗塞や脳出血、心筋梗塞などを発症していなかが非常に重要です。もし、自分の両親がそういった病気になられている場合は、非常に要注意です。将来自分も同じような病気になる可能性があり、若い時から血圧を管理していくことは大変重要な意味を持つようになります。ご両親は、自分の身をもって、警笛を鳴らして下さっているとも言えると思います。そういった場合には、年齢の如何に関わらず、是非早い段階から医療機関を受診して頂いて、必要な場合は血圧を下げる薬を服用されることをお勧めします。

血圧がどういった日内変動で上昇するかも重要です。朝方に血圧が上昇してくる早朝高血圧、医療機関に受診したときに緊張で血圧上昇してしまう白衣高血圧、逆に医療機関受診時には血圧は低いが、朝夕などに血圧が高い仮面高血圧など様々です。血圧は、このように状況、時間帯などによって大きく異なり、血圧を自己測定して、日内変動を観察することは大きな意味があります。特に早朝の時間帯は、心筋梗塞などを発症することが多い時間帯であり、早朝高血圧を抑制することに大きな意味があると考えられています。
当院では高血圧患者さんには、簡易な血圧計を購入頂き、こういった日内変動を血圧ノートに記入して持って来て頂くようにしています。こういったことにより、血圧の日内変動を把握し、それぞれの時間帯を考慮した適切な降圧治療ができると考えています。高血圧の薬を飲み始めたらずっと飲まないといけないから嫌だといったこともよく耳にしますが、そういったことを言いながら高血圧を放置した末に発症する脳梗塞、脳出血、心筋梗塞の方が本当は怖いのではないでしょうか?
最近の降圧薬には、様々な種類があり、どんな患者さんでも厳格に血圧管理ができるようになってきています。
恐れず、一度当院に受診して頂いて、ご相談していただければと考えています。