糖尿病内科、内科
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診療案内

生活習慣病について

生活習慣病というのを聞かれたことがありますか?
食べ過ぎ、運動不足などの悪い生活習慣から病気になってしまうというものです。代表的なものには、糖尿病、高血圧、高脂血症などがあり、通常は病気を発症しているかどうかの境界域や、すでに発症していても軽度なものを指すことが多いように思います。
最近では、メタボリック・シンドロームと言う名前でも有名になっているので、聞かれたことがある方も多いのではないでしょうか?このメタボリック・シンドロームの診断というと、腹囲、血圧、脂質、糖尿病について、検査をし、どれだけ基準値以上になっているかで診断されます。
なぜ、こんなに多くの病気がひとつにまとまって考えられるようになったのでしょうか?
その理由としては、すべてのこれらの病気は食べ過ぎ、運動不足という共通の原因で発症してくるからといった面が大きいと思います。そしてさらに、これらの病気に共通して言えるのは、すべてのこれらの病気は動脈硬化を促進させ、将来的に心筋梗塞、脳梗塞などの血管病を引き起こす原因になってしまうのです。さらにこれらの病気が1つだけよりも2つ、2つよりも3つある場合の方が、そういった合併症を引き起こす可能性が増すのです。そういったことから、食事、運動などの生活習慣を改善して、一気にこれらの病気を予防、治療しようという考えから、メタボリック・シンドロームという大きな概念ができたのではないかと思います。
では、どうすれば早期でこのメタボリック・シンドロームを発見することができるのでしょう?
健診を是非受けて下さい。良く聞かれるのは、そんな検査なんか受けたら病気が見つかってしまうじゃないですか、、、というもので、自分はおそらく糖尿病などのメタボリック・シンドロームがあると思うけど、検査をしてはっきり分かってしまうのが怖いというのものです。しかしそれは反対で、糖尿病、高血圧、脂質異常症がある、もしくはなりかけであることを自覚して、早期発見・早期治療をすることが重要で、本当に怖いのは見て見ぬふりした場合に最後に出てくる合併症なのです。
現在、40歳以上の人は特定健診 (http://www.city.sakai.lg.jp/city/info/_hoken/eisei_sidou.html)を受けることができます(職場での健診がない人は、市役所に問い合わせて下さい)。糖尿病の他に、血圧、脂質などを検査し、様々な病気の早期発見を目指しています。
糖尿病でいえば、血糖値110mg/dl以上、HbA1c5.6%(国際標準値)以上が保健指導が必要な値です。これ以上であると、糖尿病が疑われる状態であり、さらなる精査が必要です。定期的に健診を受けて頂ければ、もし糖尿病であると分かっても、早期であることが多いと思われますし、その場合は薬なしで、食事・運動療法で減量を行い、血糖値を正常に戻すこともできます。こういった検診を受けて、糖尿病と言われたけれどもその後放置して、10年後に受診するとすでに腎不全が進行しており、透析が必要な状態だと言われた、、、というのも稀ではありません。
検診を受けられたら、検診結果をないがしろにせず、定期的に検査を受けていただくことを是非お勧めします。
当院でも特定健診を受けて頂けますので、是非一度お問い合わせ下さい。